ドラマと紅茶

ご覧頂きありがとうございます!映画と海外ドラマの簡単な感想と日々の出来事について少し 流行りには疎いです

映画「愛を読むひと」感想 青年と熟女のしょーもないラブストーリーだと思って観てたら勘違いはなはだしかった

 2008年にアメリカ、2009年に日本で公開され、アカデミー主演女優賞を受賞した

ケイト・ウィンスレット主演の映画です。

 

最初にこの映画のCMか何かを観た時にケイトさんが若い青年とイチャイチャしている

シーンだったのでまた熟女が若い子たぶらかして~のラブストーリーを美化して賞まで

取った映画なんでしょーと思って観るつもりもなかった映画だったけど、クリントさん

の「マディソン郡の橋」も単なる不倫映画とは言えなかったしなーと思って観てみたら

とんでもない思い違いをしておりました。ケイトさん、申し訳なかったです。

個人的にケイト・ウィンスレットさんは好きで、彼女とキャメロン・ディアスの映画

「the Holiday」はラブストーリーが苦手な私でも大好きな映画で観ると元気がでます。

 

この映画はアカデミー主演女優賞も取ったのでネタバレありで感想を書きます!

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簡単なあらすじを。 

第二次世界大戦後のドイツ。体調が悪かったマイケルはハンナという女性に助けられた

ことをきっかけに21歳も年上のハンナといつしか男女の関係に。ハンナはマイケルと

会うといつも本の朗読をしてもらうのだった。そんなある日、ハンナは働きが評価

され事務職への昇進が決まるのだが、その日を境にマイケルの前からも姿を消して

しまった。時が経ち、マイケルは大学の法学部に入学しゼミ研究のためにナチス

戦犯の裁判の傍聴に行くと、被告人席の中にハンナの姿が…

というお話。

 

初っ端から21歳も年下を弄ぶなんてハンナってば羨ましいぞ、と思ったりしたがw

それはこの話の始まりに過ぎなくて、観ている内にとんでもなく重い話でこれは

ラブストーリーではなくヒューマンドラマだと思いました。

私は途中までボーっと何も考えずに観ていたので、最初は21歳も年下の彼と結ばれる

はずもないので姿を消し、時代的にアウシュビッツで仕事をしていたせいで戦犯扱い

されているのかーと漠然と思っていただけだったんだけど、裁判を観ていると、同じ

被告人席にいる他の女性達5人皆が揃って収容所で起こった火災をハンナのせいにして

いる。火災の報告書は6人で書いたと主張するハンナだが5人はハンナが作成したという

ので戸惑うハンナ。筆跡鑑定のためにサインを求められるがハンナは拒否をし自分が

作成したと認め無期懲役になる。この裁判を傍聴している内に彼女が自分の前から

姿を消した理由や被告人席にいることも把握するマイケル。自分に本の朗読を

させていたのも、事務職につかなかったのも、筆跡鑑定のサインをしなかったのも

彼女が文盲だったからだった。そして自分が文盲であることをひた隠しにしたかった

ハンナ。そのことに気付いたマイケルは裁判長に伝えるか悩み、教授に相談するが

ハンナのことを考えるとその事実を伝えることは出来なかった。

もうね、言ってあげてよ!何で言わないの?一夏の思い出の人を助けてあげてよーと

思ったんだけど、ハンナが文盲を隠すのには理由があって、彼女の単なるプライドでは

なくて、彼女の出自がロマ族だったためだった。このロマ族ってユダヤ人よりも迫害

や差別の対象で現代でもまだそのような差別はあるそうで。。だからマイケルがその

事実を言えなかったのも分かったし、全部をハンナのせいにした他の5人に天罰が

下ればいいとも思ったけど、ロマ族だからって、文盲だからって、、、と考えると

現代に、日本に生まれてよかったと思ったのと辛いとか悲しいというよりもう重い。

 

その後、マイケルは結婚し、娘を授かるんだけど離婚する。そして刑務所にいるハンナ

に自分が本を朗読したカセットを送り、ハンナも独学で少しづつ文学を学び、マイケル

に手紙も書くようになる。そしてハンナの刑期が終わる頃、マイケルは身寄りのない

ハンナに面会し出所後の生活の準備をしてあると告げる。一週間後の出所の日、

ハンナを迎えに行ったマイケルは刑務官からハンナが自殺したと知らされ、マイケル

宛に残された遺書を読む。そして娘と一緒にハンナのお墓参りをするのだった。

 

ケイトさんの老けメイクもよかったんだけど、この自殺は私は責められない。

自殺は肯定出来ないけど(病気で安楽死等の問題は別)、私がハンナでもきっと同じ

ことをするんじゃないかと思った。そもそも自分ももうやり直せるほど若くはないし

その年で(多分70代くらい)刑務所以外で新たな生活に馴染めるとも思えない。

それにマイケルは家族ではない。自分の生活の準備をしてくれていて感謝はしても

そこに甘えられない。命をかけてまで文盲であることや自分の出自を隠すハンナの

プライドの高さからしても自分はマイケルに取ってお荷物でしかないと考えたのでは

ないかと思った。

逆を言えば、マイケルが面会に来なかったらハンナは自殺しなかったのではないかと

さえ思う。決して面会に行ったマイケルが悪いわけではない。ハンナのプライドの

高さも悪くはない。「マイケルに迷惑をかけたくない」というのがハンナなりの

愛だったのではないか、と私は思う。

 

ラブストーリーに分類されがちだけど、私はこれは一人の女性のヒューマンドラマ

だと思った。単なるラブストーリーとは言えない一人の人生の重さがずっしりとある。

戦争や人種(民族)差別、恋愛、家族愛と様々な問題が語られているように思えた。

ドラマのクリミナルマインドでもロマ族が犯罪を犯すエピソードがあったのを思い

出したのだけど、ロマ族というだけで差別され仕事も得られない、住む場所もない

教育も受けられられない、だけど自分たちの子孫を絶やすことも出来ないとなると

悪の連鎖を断ちきれない、抜け出せないというとても複雑な歴史的、社会的背景の

問題も絡んでいるだなと思うと、ドラマでは「恐ろしい人達だわー全員捕まれ!」

と思ったけど、そんな単純な話でもないんだなとこの映画を観て知りました。

この映画は観た後だけでなく、思い出すだけでもとても気分が重くなって、日本人で

よかったと思うのと同時に平和ボケしてるなーと思ったりするのであった。

 

因みに大人になったマイケルをレイフ・ファインズが演じていましたけど、この方

映画「レッド・ドラゴン」の犯人じゃん!ケイトさん殺されないで~とまたハンニバル

さんの存在に怯える私でした。

 

単なるラブストーリーだと思って敬遠していて(私だけ?)未見の方がいらしたら

よかったら観てみて下さい♪


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それではまた~(^^)/

映画「アイアムアヒーロー」感想 まさかこんな映画だったとは!

2016年に公開された映画です。

こちら原作は漫画なんですね、知らなかったので未読です。

主演は大泉洋さん、他有村架純さん、長澤まさみさん等豪華キャストです。

 

今回はストーリーに関するネタバレはしていないとは思いますが、ストーリーに属する

小ネタに触れているためもしかしたらそれがネタバレに当たるかもしれないことを

考慮しまして一応ネタバレを少々含んだ感想ということで。

結末は言及していません。

アイアムアヒーロー

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 タイトルや予告編でB級映画臭がするのにキャストが豪華です。

 この映画のタイトルはよく耳にしていましたが、上述の通り大泉洋さん主演だし、

タイトルもなんだか安っぽいコメディみたいな感じだし、と思って深追いせず観る

気もなかったのですが、我が家のテレビのSONYタイマーが発動してしまいまして、

画面の下半分に靄がかかったようになってしまって字幕が観難くなってしまった

ので修理が済むまでは暫く邦画か吹き替えでしか観れなくなってしまいました。泣

ギリギリ補償期間内だったので無償で修理してもらえるのが不幸中の幸いです。

…ホント、いい加減してよSONY。。このテレビ、買ってまだ5年も経ってないよ。

 

早速感想ですが、個人的に物凄く面白かったです!

冒頭から笑えるシーンがあって、塚地武雅さんが出ていた時点で何となく何かが

ありそうな予想はしていましたけど、想像を超えて飲んでいたコーヒーを思わず

吹き出してしまいました。久々に映画で大爆笑してまさか飲み物を吹くとは

予想だにしていませんでした。因みに私とは笑いのツボが全く違う夫も珍しく

爆笑していました。

この映画はR15+指定らしいですが、早々に爆笑させられたのでもうホラーなのか

コメディーなのか分からなくなりました。しかも何の予備知識もなかったのでゾンビ

映画だったと知りまた驚いた!VFXっていうの?も見事で日本でもこんなに凄いゾンビ

映画が作れるんだ!と思った映像でした。どこかの地上波のゾンビドラマとは大違いで

映像のクオリティも高かったです。

 

しかも、映画のエクソシスト大泉洋さんの髭が伸び放題の姿とか人気や車のない

道路や森の中等々何となくウォーキングデッドのパロディが入っているかと思えば、

今だから言えると思うんですけど、鬼滅の刃もパロってる!!いや、こちらの方が

原作はもちろん映画製作も鬼滅の刃より断然先なので、正確にはパロって(パクッて

いた)というのはむしろ鬼滅の刃の方だと思いますが、‥決して鬼滅もパクっている

ワケではないのですが、まるで鬼滅の刃のパロディか?!と思ってしまったほどです。

パクられ元はこの映画の方ですけど。

鬼滅の刃の方を観ると分かると思うのですが、有村架純ちゃん演じる女子高生の

比呂美ちゃんが竹筒を咥えていない禰豆子状態で、大泉洋さんが演じる英雄は

お兄ちゃんではない赤の他人だけど「ダメ男のオッサン丹次郎になるの巻 」の

ような展開になっていて、英雄が比呂美ちゃんをおんぶして移動しているところ

とか、箱ではなくて道で見つけたショッピングカートに入れて移動をするとか

小ネタが多すぎて笑いが止まりません でした。ゾンビの呼び方も「DQN」ならぬ

「ZQN(ゾキュン)」という表現にしていたのも某掲示板を思わせるネット用語の

アレンジが効いてました。

 

そういえばマキタスポーツさんが出演されてましたけどゾンビものにキャスティング

されやすいんでしょうか?偶然だと思いますが。この映画とあのドラマだけですけど。

あと、序盤でさりげなくメイプル超合金のお二人がZQNと化した役で出てました。

カズレーザーさんが赤い服ではなかったのと、出ていたシーンも短かくて大勢の中

の一人でしたし少し遠目な感じのシーンだったので「ん?あれ?あの金髪もしかして

カズレーザー?ただ似てるだけかな?」と思ったくらいで安藤なつさんに至っては

全く気付かずエンドロールで「メイプル超合金」とあったのでやはり彼だったんだと

確認できました。これから観る方がいらしたら是非このお二人を探してみて下さい。

ウォーリーを探せみたいな感じで楽しんでみてはいかがでしょうか?

実は私、大泉洋さんの演技をしっかり観たのは初めてで、ドラマを何度かながら観を

していたことはありましたが、こんなに演技が上手い方だとは知りませんでした。

役にもよるのかもしれませんが、この役はよかったですし、ショットガンの撃ち方も

構え方もとても様になっていて違和感がなかったです。大泉洋さんは練習もしっかり

されたそうですが、以前に海外旅行をした時に私も射撃をしたことがあるのですが

男性でもそもそもショットガンは重いですし、撃った時の衝撃で自分が後ろに

ぶっ飛びそうになったことがあるので練習も大変だったのではないかと思いますが

射撃のシーンはカッコよかったです!銃社会ではない日本では銃を使うアクションに

違和感がある俳優さん(決して24JAPANの方だとは言ってません)もいらっしゃい

ますし。

 

綺麗どころの俳優さんが二人(片瀬那奈さんも入れたら3人)も出演されていたけど

有村架純さんはもちろん可愛かったのですが、お二人が並ぶと長澤まさみさんが更に

綺麗だと思いました。個人的には片瀬那奈さんの顔が好みなんですけどね。

 

この映画のレビューを見たら意外にも割と中間的な評価が多かったのですが

ストーリーもしっかりあって、私としてはゾンビ映画でありながら、シリアスな

シーンもありますがコメディ要素が多くて私の笑いのツボにハマりまくりだった

ので総じて個人的には高評価です。

今観たら鬼滅の刃のパロディ具合も楽しめるのではないでしょうか?

是非楽しんで欲しいです♪

 


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それではまた~(^^)/

映画「マイ・フレンド・メモリー」感想 「お涙頂戴」映画かと思って観ず嫌いしてすみません

1998年に公開された映画です。

マコーレー・カルキンの弟のキーラン・カルキン君が出てます。現在の彼は知りません

がこの映画ではお兄ちゃんに劣らず可愛らしいお顔立ちでした。

彼のお母さん役をシャロン・ストーンさんが演じていますが、元々IQの高い方で有名

ですが色気を出さないお母さん役もよかったですし、知性的でセクシーさもある俳優

さんは好きだし憧れます。ジョディ・フォスターさんも知性が滲み出ている感じが隠

せていない感じがします。やはり内面も出るんですね、人間て。

 

この映画はタイトルや簡単なあらすじから「お涙頂戴」的なお話だと思っていたので

観たいとも思っていなかったのですが、良い評価が多かったので観てみました。

だって、タイトルで友達とかメモリーってそういう話でしょー?と思いません?

 確かに「お涙頂戴」的なお話ではありましたが、、、よかったです(笑)

ということでネタバレありで感想を。 

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 簡単なあらすじです。

体格は立派だが学習障害を持つマックス(エルデン・ヘンソン)は父親が犯罪者で

服役中のため不良グループのいじめの対象になっていた。ある日、祖父母と暮らす

マックスの家の隣にモルキオ症候群という難病を患い余命いくばくもないが快活で

成績も優秀な少年ケヴィン(キーラン・カルキン)とその母(シャロン・ストーン

が引っ越してきた。性格も体格も真逆な二人だが協力し合いいじめっ子達を撃退し、

次第に友情を築き深めていく…というお話。

 

主役のマックス演じるエルデン・ヘンソンくんも良かったです。体格は人一倍大きい

のに性格はその正反対でいじめられても黙って耐えるだけ。それがケヴィンの影響に

よって行動を起こし、学習障害も克服し二人の友情の物語を彼がノートに綴っていく

設定で話が進みます。少し違うのだけど、映画「スタンドバイミー」等を観てても思う

のだけど少年の友情って女の子とはまた違っていいなーと思う。女の子はお洒落やふわ

ふわしたファンタジーにふけりがちだったり、かと思えばおませで異性に興味を持ち

始めて危険な行動に出てしまうこともあるのだけど、男の子の場合は同じ空想にしても

戦ったり冒険したりして、それで事件(命の危険がないことを前提で)を起こしても

後の社会生活で役立つ教訓的な行動になっていることが多いような気がするので。

 

マックスの成長ぶりが顕著で、病院に搬送されたケヴィンの余命が短いことを知った

ケヴィンの母がショックを受け自販機に当たり散らした時に、気弱だったマックスが

ケヴィンのママを慰めるシーンが特に好きで「いつの間にそんな大人になったんだ、

マックス!偉いぞ」と感動したし、二人で色んな経験をしつつ、特段ビックリする

ような展開はないのだけど、静かにケヴィンが亡くなり、それを知ったマックスが

取った行動に胸が締め付けられた。

仲良しだった友人が亡くなってしまうことは別にして、こういう友情を築く経験は

しないよりしておいた方がいいなと勝手に思いました。いじめに関しては色々と

深すぎて簡単には語れませんし、適切な表現ではないけれど、いじめも進化している

と思うので、この映画の彼らと同じようにいじめっ子と戦う事は状況によっては無理

だとも思うし、場合によってはケヴィンののように難病だと分かる見た目だと立ち

向かうどころか二人で慰め合うだけの存在になりかねないとも思いますが、それでも

慰め合える相手がいることは一人だけでいるよりはいいのかもしれません。この映画

のようにお互いが足りないところを補っていじめを克服するというのはただの理想論

でしかないのかもしれませんけど。。。

それでもこの二人は出会えてよかったと思ったし、私の苦手なお涙頂戴な見せ方では

なかったので自分の中での評価も上がりました。

 

ただ少し残念だなと思ったのは、難病を患ったケヴィンは杖がないと歩けないのだけど

それにしては動きが機敏過ぎで松葉杖がなくても歩けるんじゃないの?と思ってしまう

ように見えてしまうキーラン・カルキンくんの動きの演技でした。映画「ギルバート・

グレイプ」のディカプリオさんを見習って欲しい。

 

主演のマックスを演じたエルデンさん、映画「バタフライエフェクト」にも出演されて

いたみたいですけど、全く気付きませんでした。

このシャロン・ストーンさんのようなショートヘアも憧れるのですが、美人な方限定

のヘアスタイルなのは百も承知なので真似はしません。出来ません。自覚してます。

 

それから!Xファイルのスカリー役のジリアン・アンダーソンさんがスカリーとは全く

違うジャンキーのような役を上手く演じられていました。スカリーの時はインテリに

見えるのに、こちらではバカっぽい感じの女性になっていたので意外でしたけど、

完全におバカそうな感じではなくやはり知性が見え隠れしてました。

そういう役だったのかもしれませんが。

 

そういえば、お兄ちゃんのマコーレー・カルキンさんがドラマのアメリカン・ホラー・

ストーリーの新作に出演されているらしいので楽しみです♪

早くFOXで放送してくれないかなー

 


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それではまた~(^^)/

映画「カメラを止めるな」感想 カメラを回すな

 2018年に公開された映画です。

無名の新人監督さんと俳優さん達で作製された今ではすっかり有名な作品。

この映画の評価も真っ二つに分かれていますが、高評価が断トツで多いので

またしても低評価の私の感性はおかしいのでしょうか?

と思う映画ですが若干のネタバレ含む感想を言わせてください。

この映画に関してネタバレは厳禁的なお話があったみたいですので完全な

ネタバレはしていないと思いますが、念のためネタバレ含むと表現させて頂きます。

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 この映画は低予算でありながら大ヒットを収めたインディーズ映画ということで

友人からも「面白いよ」と聞いていたのですが、ましてやゾンビ映画で日本で低予算

だというと全く観る気になれなかったのですが、勢いで鑑賞しました。

前半を我慢すれば後半から面白くなるから、と言われて観たけど、ずっと我慢した

まま映画が終わりましたよ。

 

ということでこんなにつまらない映画を久しぶりに観ました。

1周回って面白いということはあるし、くだらなさ過ぎて逆にツボだったり

笑えることもありますが、この映画に至っては多分何周回っても私には面白く

ならないと思いました。なので2周することもないです。映画が分からないやつと

言われてもいいです。観て時間を返して欲しいと初めて思った映画でした。

夫は後半から面白くなったと言っていました。毎度真逆の感想(笑)

 

レビューを見ると大絶賛されている感想が多くてびっくりしました。

中には「この映画を面白くないという人はその人自身が面白くない人だ」

なんてまるで人格というか個人の感性を全否定するような意見もありました。

たった1本の映画で、自分とは違う意見だからと言って、同じ意見を持たない

人を否定する人こそ頭の固い面白味のない人だと思うのは間違いでしょうか?

そう言い切ってしまう自信と確信はどこからくるのでしょうか?

そう言って映画通のマウントを取りたいのでしょうか?

私が面白いと思った好きな映画をつまらない、面白くないと言われても、

その人の感性が悪いとか面白味のない人だとは微塵も思いませんけどね…

同じ意見はもちろん嬉しいです。でも真逆の意見を聞くのも私は楽しいですけどね。

自分とは違う観方や捉え方の意見を聞くのは面白いです、私にとっては。

 

この映画が3部構成になっていて、しっかりオチがあるのも分かりましたけど

だから?それが何?面白いと思わなかったのものは面白くない。

ああ、そういうことだったのね、と思っただけでした。

それでも俳優さん達の演技は皆さん上手いな~と思いましたよ。

でも映画そのものが始終つまらなかった。

映画に限らず、お笑いにも音楽の好みにも同じことが言えると思いますが、

だからって人の感性を否定するのは違うと思うんですけど、そういう考えが

間違っているのでしょうかね、そういう方からすると。

とにかく私にとっては「カメラは止めていいから!前半どころか最後まで我慢

しっぱなしなんて何の罰ゲームなの?」という感想でした。

いや、カメラは止めないって企画だから止められないのは分かってるんですが。

そこに面白さがあるというのも分かるんですが。

結局のところ私には合わなかったんだと思います。

今回はこれ以上言いようがありません(笑)

 

この映画が好きな方、不快に思われた方がいらしたらすみません。

あくまでも一個人の意見なので気にしないで下さい。


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それではまた~(^^)/

映画「マネーモンスター」感想 大物俳優使い過ぎでストーリーが霞む

2016年に公開されたジョディ・フォスター監督、ジョージ・クルーニー

ジュリア・ロバーツが主演、英国ドラマ「アウトランダー」でクレア役の

カトリーナ・バルフ、他にもドミニク・ウエストなど豪華なキャスティングです。

あ、ドラマ「ブレイキング・バッド」のガス役でお馴染みのジャンカルロ・エス

ジートさんも出ていました!ブレイキング・バッドの時とは雰囲気が全く違うので

またもや途中まで気付きませんでした。

 

そこそこ評判が良かったので観てみましたが私にはそれほど面白いとは思えなかった

のでサスペンス映画ですがネタバレありの感想です。

 

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 まずは簡単なあらすじを。

株取引の番組の「マネーモンスター」のパーソナリティを務めるリー(ジョージ・

ルーニー)とディレクターのパティ(ジュリア・ロバーツ)。リーの番組は資産

運用についてや株価予想をしていて、その際にアイビス社の株を勧めていたが

大暴落してしまう。アイビス社のCEOのウォルト(ドミニク・ウエスト)は株価

暴落の原因は「アルゴリズムのバグ」が原因だと言っているが、株価暴落はニュース

にもなり、リーの番組でも取り上げることになったのだが、その収録中に不審な男性

カイルが本番中のスタジオに入り込んできた。身重の恋人がいて結婚資金を稼ぐ為に

アイビス社に投資そしたカイルはこのせいで全財産を失ったと憤慨し、リーは人質に

され爆弾をつけたベストを装着させられ…というお話。

 

一応サスペンスということですがどこがサスペンスなのかイマイチ不明でした。

株に大金をつぎ込んで損失を出してしまったことを番組のせいにしてテロのような

ことをするカイルという男性にはリーを恨む動機は一応あるし、株価の暴落について

は早々から徐々にアイビス社のCEOの仕業だということは分かるし、だからと

いって殺人が行われたわけでもなかったので(殺人だけが犯罪ではありませんが)

サスペンスというより、社会派ドラマといった方がしっくりくる気がしました。

 

ですが突っ込みどころが満載で、まず、カイルは株で儲けようとするならそれなりに

しっかり勉強して、テレビ番組で「今はこの株が買いです!」なんて言ってもそれを

鵜呑みにするのもどうかと思うし、番組からしても一応その根拠はありましたけどそれ

を信じて投資するなら損する人は少なくなると思うし、テレビの情報は一つの見方と

して捉えるならまだしも真に受けるのもこの情報社会においてどうかと思いましたわ。

それを信じたのは自分なのでジョージさんを逆恨みするのは筋違いだと思うし。

この時点ではジョージさんも嘘を言っていたわけではなかったのに。それでもカイルの

おかげでアイビス社の株価が大暴落した原因をジョージさん達も一緒に突き止めること

になるのですが、アルゴリズムのバグ等ではなくて全てCEOのウォルトの策略による

違法取引だったと分かるのですが、株をやらないどころか株については全くの無知の

私ですが、株取引の不正においてはドラマ「半沢直樹」で描かれたストーリーの方が

無知でも分かりやすかったし勉強になったという意味で面白かったのでこの映画では

もっと「へぇ」ボタンを10回くらい押す株取引についてのからくりが欲しかったです。

 

そして、最初にジョージさんに取り付けられた爆弾付きのベストですが、実は爆弾では

なく、粘土で作られたものだとカイルからジョージさんに伝えられるのですが、普通

ならカメラ越しでも粘土か本物かなんて見わけがつくそうですがスタジオには大勢の

警察や爆弾処理班もいたのに爆弾を見ても誰も粘土で作られた偽物だと気付かないの

って、それでもプロなんでしょうか?この爆弾処理班の人達は何の専門家だったので

しょうか?

 

ですが、終盤でカイルが番組のプロデューサーを撃ってしまうのですが、命に別状は

なくカイルは誤って発砲してしまっただけで殺意なんて元からなかったのに、最後は

警察に撃たれてしまったカイルがいくら自分の株価の読みが甘くて人のせいにして

しまっていても、この株取引の不正で大損を被ったのはカイルだけではないだろうと

思うので彼のようにこの不正で大損を被った人たちは同じような怒りを感じていただ

ろうし、彼のおかげで株取引の不正が暴かれたので、少なくとも彼のやり方は正当化

は出来ないけど亡くなってしまうラストでない方がよかったのではないかと個人的に

思いました。

カイルには生きてしっかり償って新たな人生をスタートさせて欲しかったです。

 

ジュリア・ロバーツさんも仕事が出来る役でよかったですし、ストーリーも

悪くないと思いますが、総評としてはやはり大物俳優さんの存在が大き過ぎてお話が

薄い感じになってしまっていたように思えて残念でした。

 


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それではまた~(^^)/

海外ドラマ「ブラックリスト」シーズン7まで観終わって

 シーズン7まで日本で放送されていて、アメリカではシーズン8の放送が

2020年11月に開始されたので日本でもスパドラで5月から放送が始まるので

こちらも新シーズンが始まったら1話ずつ書いて行きたいと思い今回はシーズン7

までの感想を書きます。に今年の1月にシーズン9の製作が決まったと発表され

ましたがもしかして、あの謎をまだ引っ張る気なんだろうか。。。

不安になってきたよ。。そろそろ完結させて欲しい。

スパドラで最新シーズンが5月から放送予定です。詳細はHPでご確認下さい。

他ではdtv、TSUTAYA TV、Amazonプライムでシーズン7まで有料で配信中です。

*2021年4月時点)

数年前まで日テレで深夜に放送してたけど、今どうなってるんだろ?

 シーズン7までのあらすじをいつもの如くざっと説明し、感想も述べます。

思いっきりネタバレが入りますのでこれからシーズン1から観るよー、現在

視聴中でまだ7まで追いついてないよー、だから知りたくないよーという方は

ここでそっ閉じ下さいませ。

 

あらすじと感想を少し織り交ぜながら書きます。

ジェームズ・スペイダー演じる最重要指名手配犯で犯罪のコンシェルジュ

呼ばれているレイモンド・レディントン通称レッドはある日自らFBIに出頭する。

彼はまだFBIもその存在を把握していない凶悪犯のリスト、名付けて「ブラック

リスト」を提供する代わりに自分の免責を求めるのだが、彼の条件はそれだけで

なく、話す(交渉する)相手はエリザベス・キーン捜査官のみだと譲らない。

(なにこの件、クラリスとしか話さないと言ったレクター博士みたい。映画「羊たち

の沈黙」ですか?と思わず突っ込みたくなったよ)その現場にいたFBIの職員達は皆

「ポカーン」状態。それもそのはず、彼女はその日が初出勤の新人プロファイラー

だったので誰も彼女の存在を知らなったからだ。プロファイラーっていう割には

プロファイラー感があんまりないけど。そこからエリザベス(リズ)とレッドの奇妙な

関係が始まる。リズは小学校教師の夫トム・キーンとは良好な関係で養子を迎える

準備をしていた。そんなリズにレッドは「トムには気をつけろ」と忠告する。意味が

分からないリズは自宅を徹底的に調べるとトムの偽造パスポート等が見つかり疑いが

徐々に確信に変わり、まるでこれまた映画の「Mr&Mrsスミス」みたいな展開じゃない

のと思ったが、バトルを繰り広げながら最終的にリズはトムを個人的に監禁して何者

なのか、何故自分をスパイするのか口を割らせようとするが中々話さないトム。実は

レッドも絡んでいたがそのことは言わずリズの前から姿を消した。が、なんだかんだ

いっても夫婦としての二人は本当に愛し合っていたらしく一度は憎みあったが結局

元さやに。おまけにリズ妊娠。なので当然結婚する。それからはトムはリズの協力者に

なる。というのもリズの出自も複雑でリズ自体幼い頃の記憶が全くなく、義父に育て

られれてきて、実の両親のことは知らない。だが、話が進むにつれ、リズの過去に

レッドが関係していることが明らかになる。そして母親はかつてKGBのスパイだった

カタリーナだと知ることになるが生死不明。リズももしかしてレッドが自分の父親

なのではないかと考え尋ねるとレッドの答えは「ノー」だった(でもシーズンが進む

度に二転三転して結局父親だけどまだ謎も多い)。そしてレッドが隠し持っていた

謎の遺骨が発見されトムに届く。それをリズには内緒で調べるトム。(もう隠し事は

しないと誓ったんだからリズに言えよと思ったけどリズが知ったらレッドにバレる

可能性もあるので黙ってた?)骨のことを知ったレッドと、レッドの弱みを握ろうと

敵対する別の組織にボコボコにされているトム。そこに駆け付けたリズも殴られ、

頭を強く打ったリズは昏睡状態に、トム死亡。

トム、体も鍛えてて強かったのに…あっけなく逝っちゃったよ。。好きだったのに。。

スピンオフドラマ主演で頑張ってたけど。昏睡から目覚めたリズは二人の間に生まれた

娘をトムの母に預け(確かリズの昏睡中も預かってたな)トム殺しの犯人を捜し復讐を

するが今度はカタリーナらしき人物が関わっていて…

とまぁ話が進めば進むほど複雑化するわするわ。

ここまでがとりあえずリズの私生活とレッドとの関係性でこのドラマの伏線で時に

メインの話になったりするストーリーを簡単に説明しました。

 

そして、レッドが提供するブラックリストの犯罪者を逮捕するのが一話完結で

描かれていくのがこのドラマのストーリーの基本的な構成です。トムが死んでから

はほぼリズとレッドの関係がメインの話になってしまっているとも思いますが。

しかし、一話完結で出てくるエピソードの犯罪者は一見伏線とは何の関係もないよう

にも思えたが、実はレッドの思惑で、全ての犯罪者は点と点で繋がり結ぶとレッドの

命を狙う謎の人物をレッドが捜していたのである。その一件はシーズン2の初期で

解決するが、以降もレッドは自分の目的のためにFBIを使って犯罪者探しをさせて、

自分に迫る危機に備えたり対処している。シーズン5辺りではレッドの味方で死体

処理係でもあり、唯一レッドがリズに隠している謎を知るミスター・キャプラン

(性別は女性です)と対峙した時にはレッドも危うい状況になるが、何とか切り抜け、

リズの仲間のFBIの同僚にも色々と災難だったり事件が起こる。というのが大まかな

ストーリーです。なので1話完結でもそれが伏線のどこに繋がるのか想像するのも

楽しくもありますが。

 

やはりドラマに付き物の伏線引っ張るパターン、このドラマも典型で、レッドが

リズの父親だということは明かされたが、一体今リズ達の前にいるレッドは本当の

レイモンド・レディントンなのか?誰かが入れ替わってる?だとしたらいつ入れ

替わったのか?リズの出生の前なのか?一体何者なの?という謎に変わりながら

続いてます。このドラマ、シーズン6以降から終了や打ち切りが囁かれていて、

その度にCMで流れる「ついに明かされるレッドの正体」というフレーズに何度も

私も騙されて、いい加減にしてーと思いながら一体どんな捻った脚本にしてくれる

のか最近は意地悪な目線で観てます。ここまで広げて引っ張ってメンタリストのオチ

のようにならないか心配なんですけど。というかジェームズ・スペイダーさんが魅力

的な俳優さんなんですよね、彼の作品は「セックスと嘘とビデオテープ」という映画

しか観たことがありませんが。他にも魅力的な俳優さんがたくさん出ていますので

この雑なあらすじで興味を持って頂いた方、もし機会がありましたら観てみて下さい。

本当は最初から観た方が面白いとは思いますけど、長いので途中からでも~と

思いましたが、やはり最初からでないと分かりにくいかもしれないですが、

面白いドラマは途中から観ても続きが気になったり後から最初から観たりすると

思うので(私がそうです)気になった時が観る時、ということで(^^)

 

私はこのドラマも吹き替えで観てます。話が複雑で台詞も多いドラマは字幕だと

情報量が圧倒的に足りなかったり、ニュアンスが伝わりにくかったりすることが

あるのですが吹き替えはそういう点が私には伝わりやすいのと、このドラマの

吹き替えも魅力的で有名な声優さんが演じてらっしゃるからだと思っております。

 

長くなってしまったのでこの辺で終わりますが殆どあらすじ説明で終わって

しまいました、すみません。なるべく短くしたかったのでかなり端折った

つもりですが感想を書けないほど長くなってしまいました。。。

 

因みにネットでは(特に日本では)主人公のリズが嫌われています。

顔が不細工とか、レッドの計画を邪魔したり(邪魔するなと私も思います)、

トラブルメーカーとも言われていますが私は嫌いじゃないです(笑)

常識的に考えたら、汚職警官でもない限りリズはFBI捜査官で…リズもリズで色々と

やらかしてますけどね…それに対してレッドは犯罪者で人も平気で殺すのにレッド

人気が高いのは脚本や演出もあると思いますが演じるジェームズ・スペイダーさんが

魅力的なんでしょう。リズ役のメーガン・ブーンさんが…どうなんでしょうね?

日本では自己主張の強い個性ががあまり受け入れられないのでしょうか?

私は嫌いではないです。(二度目)

因みにトム役の俳優さんがこのドラマの番宣で来日した際のインタビューで、

日本ではリズが好かれていないことについて知り、意外だったらしいです。

 


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このように「3分でわかるブラックリスト シーズン〇」とシーズン毎にYouTube

にアップされているので最初から観るのはめんどくせー!と思う方、よかったら

こちらでご覧ください。

 

それではまた~(^^)/

映画「22年目の告白ー私が殺人犯ですー」感想 キャストで犯人が分かる悪いパターン

2017年公開の藤原竜也さんと伊藤英明さんのW主演の映画です。

この作品は2012 に韓国映画「殺人の告白」のリメイクですが、私はこちらは

視聴しておりません。

‥観たような気もしますが覚えてないです。

少し期待をしていたので残念感がありますがネタバレありの感想です。

思いっきりネタバレしていますので未見の方はご注意を!

22年目の告白-私が殺人犯です-

22年目の告白-私が殺人犯です-

  • 発売日: 2017/09/06
  • メディア: Prime Video
 

 簡単なあらすじを。

22年前、5人の命が奪われる連続殺人事件が起こる。犯人はいずれも被害者の最も

親しい人物に犯行の一部始終を見せるという残虐なルーティンで犯行を重ねていた。

当時捜査の担当をしていた牧村(伊藤英明)は犯人の罠に嵌り、上司が犠牲となって

しまった。それから22年、時効を迎えた2017年のある日、曽根崎(藤原竜也)という

若い男性が「私が犯人です」という本の出版の記者会見を開く。22年前の犯人が自分

だと告白し日本中がまた惑わされることになるのだが…というお話。

 

このCMも衝撃的だったし、藤原竜也さんの演技も好きなので観たいと思っていたの

だけど、また「邦画あるある」のがっくり感を味わうのではないかと躊躇していたら

全くその通りでした。

序盤から「私が犯人です」って出てきた曽根崎は実は犯人ではないのではないかと

思いながら観ていたらやはりそうだった。もしかしてフーダニットではなくてホワイ

ダニットの映画だったの?だから分かりやすいキャスティングにしたの?

でも会見を開いたのも本を出した事も刑事の牧村と共謀していたのは意外だったし、

日本で殺人の時効が廃止された前日の犯行だったことから犯罪の時効の有無に関する

問題をテーマにしたのはよかったと思うんだけど。

 

連続殺人犯に殺された牧村の妹の婚約者だった曽根崎は整形をして戸籍を変え

「自分が犯人だ」と世間から注目を浴びることで真犯人を誘き出す策略は

いいんだけど、いくら協力者がいたとはいえ、曽根崎のビフォーアフター

違い過ぎる!!!ビフォーは別の俳優さんが演じているのだけど、いくらかかるか

分からないけど整形で全く別人の顔になれるなら私もなりたいわ(メンテナンス

不要なら)。

 

映画の始まりは掴みはOKだったけど、登場人物が少なすぎて割と早い段階で犯人の

目星がついてしまうのが残念。そこからは一変調で一気につまらなくなる。そして

映画「セブン」の最後のブラピとモーガン・フリーマンのやり取りの出来損ないみたい

に真犯人を追い詰めた曽根崎と牧村のやり取りで「殺すな」「殺してやる」のくだりも

見飽きた感満載(久々にセブンを観た後だったので余計にそう思えたのかもしれないです

が)。昔からキャストで犯人が分かるということはあったけれど、そこら辺をもっと

脚本を変えてキャストも増やして怪しい人物を多くするとかしないと藤原竜也くんが

いい演技をしているのにくだらない映画に成り下がってしまっている。

犯人役の仲村トオルさんもよい演技をしていらしゃいますけど、動機もイマイチ不明

というより過去のトラウマから殺人を犯しているところも何だかなーと思うところ。

元々フリーカメラマンだった彼が中東でテロ組織に仲間と共に拉致され、友人が目の前

で殺されて自分だけが生き残った、ということから彼の犯した殺人のルーティンの理由

は分かるけれど、そのトラウマが彼やテロとは何の関係もない人々を殺す動機になる

の?劇中で藤原竜也くんが協力してくれた医者にそういうことはあるのかと尋ねていた

シーンがあったのであり得るんでしょう、きっと。

私の好きなアメドラで戦地から帰還した兵士がトラウマで周りの音や人が戦地や敵を

思い出させて自分がまだ戦場にいると錯覚して殺人を犯してしまうという話はいくつも

観たことはありますが。

 

サイコパスの定義が分からないので何とも言えませんが、完全なサイコパスやソシオ

パスという感じでもなかったですし。牧村の妹の殺害時刻が時効廃止施工日の0時を

ギリギリ過ぎていたので無効になって逮捕されたけど、ただ刑法第39条が争点になり

そうな、なったのか?、収監後に拘束具をつけられていたし精神科にいるような描写

だったので適用されているようですが、収監後に真犯人も本を出版していたところ

から、果たしてそれでも39条が適用されるのかどうかが問題点でもあるのではないか

とは思いましたが最後はある人物によって制裁が与えられ絶命したようですが。

個人的には犯人には被害者と同じか、もっと酷い恐怖や苦痛を味わってから死んで頂き

たいと思うのであまり苦しまない死に方をされるのは犯人にとっても好都合なので

やめて頂きたいと思う私はどSでしょうか?

映画のオチ的にはどんでん返しどころか、いくら鈍感な私でも分かってしまう

「こんにちは犯人さん、気付かれるの早かったね」になってしまっているのが何とも

勿体ない。

 

この映画は社会派サスペンスよりになっていると思うので機会があったらアクション

サスペンス調の韓国映画の方と見比べてみたいと思いました。

私の予想では韓国映画に軍配が上がりそうですが。。。

 


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それではまた~(^^)/

映画「万引き家族」感想 家族って一体何?

2018年に公開された是枝裕和監督のパルム・ドールを受賞した作品。

話題になりすぎて中々観る気が起こらなかったのですが今更ですが鑑賞しました。

 「三度目の殺人」に続いて是枝監督作品ですが、意図して同じ監督の作品を

観ようと思ったわけではなく、偶然です。

 

この映画はストーリーを少しだけ交えながらのネタバレありで感想を書きます。

 是枝監督はドキュメンタリー出身だけあって私が観たこの監督の作品はどれも

ドキュメンタリーを観ているようで台本がなくてまるで全てアドリブで話しているん

じゃないかと思うようなセリフで進むストーリーが多い印象。とても自然な感じで

進むのでこのままマッタリしたまま終わるんじゃないかと思うけどしっかり「えっ!」

と声が出そうなくらいのクライマックスを迎えたりする。

 

この映画のストーリーに関しては既に色んな所でたくさん書かれているし、鑑賞済の

方も多いと思うので詳しく書くつもりはありませんが、とにかく様々な問題が詰まって

いて、最初にタイトルを聞いた時は「万引きで生計を建てている家族の話」かと見た

ままを想像していた単純な私だったのだが、当然万引きもしているけれど、様々な

問題の他にこの家族も「ある種の人を盗むというか誘拐というか元々が犯罪の誘拐を

目的としているのではないので表しがたい”万引き”によって作られていた家族」だった

のかー、なるほどねーと思った。

 

でも、何より観ている内にこの作られた家族がどうなるのか、という物語の進行より

俳優さん達の演技があまりにも自然過ぎて俳優さん達に魅せられてしまった。

樹木希林さんは言うまでもなく素晴らしい俳優さんでこの映画でもその実力は見事に

発揮されていたし、是枝監督の子役さんのキャスティングはどの映画を観ても思うの

だけど一体どうやって選んでいるの?と思う逸材を発掘していると思う。

リリー・フランキーさんも個人的には好きでも嫌いでもないのですが多才な方だという

印象が以前からありましたが、映画「凶悪」でのイメージが強くて途中から冷酷な人に

変身しないか心配したりしたけど、個人的に見たくなかった「お風呂で泥を洗っている

裸の後ろ姿」が何とも中年男性のだらしない身体(ディスりではないです)でリアリ

ティーがあって見事に小汚いオッサンを演じられていた。

 

そして何より私が一番魅力を感じたのが安藤サクラさん。以前からいわゆる実力派と

いうのか演技派の俳優さんだとは思っていたけど、失礼ながら個人的に彼女は特別美人

さんというわけではなく、というよりどちらかというと不美人さんかと思うのですが、

演技はもちろんですが、夏に下着姿で素麺を食べているシーンがとても色気があった。

いや、色気というより「エロい」。凄くエロいと思った。念のため申しておきますが

私は女性で性的嗜好は男性のみです。そんな同性の私から見ても羨ましいほどのエロさ

を放ちつつ、警察に捕まって事情聴取されていた時に「子供から何て呼ばれてました?

ママ?お母さん?」と聞かれ「何だろうね…何だろうね」という返答を涙を拭うように

見せた仕草と表情だけで色んな「何だろうね」を全て語っているように私には見えて、

この人凄い…台詞がなくてもしっかり演技していて、それでいて自然…もう両親だけ

ではなく樹木希林さんも超えたんじゃないかと思うくらい素晴らしい演技をされる俳優

さんだと思ったよ。このセリフも人によって解釈は異なるみたいですし、実際そうだと

思いますがどう解釈しようが私にはこの演技が素晴らしくそれだけでいいと思った。

 

池脇千鶴さん演じる警察官が事情聴取で安藤さんに対して「子供が産めない体」だと

詰め寄る悪意に満ちたこのセリフもデリケートな問題なので鑑賞している人の反感を

買うのに一役どころか10役くらい買っていて何とも絶妙な脚本だなと思いながらも、

もし自分にそんなことを言われたら相手が警察官でも殴ったかもしれない、いや多分

殴るなと思ったけど、それに対する安藤さんの台詞の「子供を産んだらみんな母親に

なんの?」も凄いパンチの効いたスパイスになっていると思った。

 

褒め過ぎかもしれないけどそのくらいインパクトがあったし、彼女の演技を見ただけ

でもこの映画を観る価値はあったと思った。だからといって安藤さんのファンになった

わけではないんですけどね(笑)好きな俳優さんにはなりましたけど。

 

前述の通り、この映画には様々な問題が提起されているんだけど、私が一番感じた

のはタイトルに書いたことです。何の罪もない子供がどうして辛い目に合うのか…

例え世界中を敵に回しても親だけは味方であるべき存在でもあるのに。

子供は親を選べない。本当に家族って何だろうって漠然と思った。

 

あ、下着姿で素麺を食べているシーンで、素麺がとても美味しそうに見えて私も

素麺が食べたくなった。カップラーメンのような食事でも美味しそうに見せる

俳優さんはやっぱり凄い。

(余談ですが孤独のグルメを観て美味しそうに思ったことはないです)

 


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それではまた~(^^)/

映画「ラ・ラ・ランド」感想 賛否両論みたいだけど私は否定派です!

 2016年にアメリカ、2017年に日本で公開された映画で数々の賞を受賞した

ライアン・ゴズリングさん主演の有名なミュージカル映画です。

 

タイトルだけを書いて、本文を書かずにうっかりアップしてしまいして申し訳ございませんでした。

にも拘わらず、スターをつけて頂いたりコメントを下さり本当にありがとうございます!!

 そしてまたやらかしてしまいました。。間違って更新をクリックしてしまい、スター

をつけて頂いたのに、ブックマークをして頂いたのに消えてしまいました( ;∀;)

以後気を付けます。本当に申し訳ございませんでした。

 

サスペンスでもないし、毎度のことながら有名な作品なのであらすじも省きながら

ネタバレありで感想を書きます。

つまらなさ過ぎたので酷評します、好きな方すみません。

とりあえず言いたいことを書かせて下さい。

ラ・ラ・ランド(字幕版)

ラ・ラ・ランド(字幕版)

  • 発売日: 2017/05/26
  • メディア: Prime Video
 

私はミュージカル映画が嫌いなわけではありません。

苦手な映画「サンサー・イン・ザ・ダーク」もミュージカルが好きではないからでは

ないし、邦画の「嫌われ松子の一生」は好きですし、ディズニー映画でもアナ雪や

ラプンツェル等も好きです。有名なところでは「シェルブールの雨傘」も好きです。

ミュージカル映画ではないかもしれませんが特別QUEENのファンというわけでもあり

ませんけど、映画「ボヘミアンラプソディー」は大好きです。

 

この映画は高評価だったので観てみましたがどこが良いのかさっぱり分かりませんでした。

冒頭の高速道路の渋滞での歌のシーンから嫌な予感がしてきましたけど、そこは入口と

いうことで置いといて、とにかくストーリーが雑というかいわゆるノイズというやつ

がない分展開は早いのかもしれませんし、男女の喧嘩にありがちなノイズは時として

「うぜぇぇぇ!」と思うこともあるので良し悪しがありますが、この映画に関して言えば

台詞でも歌でも説明がないところが多いので感情移入が出来るところがない。そのうち

きっと面白くなるんだ、と展開を期待して頑張って観たけど最初の予想を裏切らない

まま終わっちゃいましたよ。。。

 

それでもミュージカル映画だというなら歌とダンスが重要になってくるけれど、この

主演のお二方は歌手でもダンサーでもない俳優さんで、この映画に当たって多くの

練習をされたと思いますが、ダンスはそんなに難しい振りではないらしいのですが

特に歌に関して言えば上手い下手どうこうというより、歌からくる情熱のようなものが

一切ない。よく歌というのは心でというか気持ちを込めて歌うと聞きますが、そういう

歌い手さんの歌は聴いていて心を揺さぶられる何かがありますが、全くない。そこって

一番大事じゃないの?台詞で納得させられるなら歌やダンスは要らないと思う。

 

そして、ヒロイン役のエマ・ストーンさん、個人的に好みではないし正直そんなに

お綺麗だとは思わないし何より全く魅力を感じなくて、惹かれる要素が全くない。

魅力的な俳優さんは例えルックスが不細工でも魅力は感じるのにそれが全くない。

この俳優さんの他の作品を観たことがないので分かりませんが、他の映画では魅力的

なんでしょうか?だとしたら脚本や演出が悪いということなのでしょうか?

逆に俳優として魅力的ならばどんな作品だろうとキャラに魅力を持たせることが

可能だと思うんですけど。

 

ストーリーも「は?何で?」とサスペンスでもミステリーでもないのに不自然さと

疑問ばかり。バッグにタップダンスのシューズを入れて持ち歩いている人を初めて

見た。しかもそのまま。あのバッグはシューズケースだったの?映画なんで多少の

都合の良さや矛盾が出てくるのは仕方がありませんが、バッグから靴は唐突過ぎ。

外出中に衝動的に靴を買って紙袋を持っていた等の理由をつけたらよかったのに。

 

日本のアイドル的歌手で歌詞のパクリ疑惑で訴えられて和解金の支払いで済ませた方の

歌に「理由なく始まりは訪れ 終わりはいつだって理由を持つ」という歌詞があります

が、その通りだと思います。ですが、この映画にはそれさえも描かれていないので恋に

落ちる描写もなく惹かれあった感も見えなかったのは不自然だけど人を好きになるのに

理由はないで説明がつくのでそこは百歩譲ったとしても、二人が終わった理由も全く

描かれていないので釈然としない。オーディションに受かって撮影のため約10か月は

離れることになったのに「ずっと愛してる」と言ったのは別れの意味だったの?映画で

はそんな流れの台詞ではなかったよね?てか離れていても連絡くらいは出来るし。

なのに5年の間に別の男性と結婚して子供までいて…その間何してたの?他の男性と

恋愛する暇があったなら連絡くらい出来たよね?夢も愛も手に入れたミアが元カレの

店に夫と入って「もし」を想像するのだけど、このシーンも賛否両論になった原因の

一つらしいのですが、自分が成功してるなら「もし」の想像は不要だし野暮。

というか、現状に満足してないの?幸せだったらそんな想像はしないと思いますよ、

特に女性は。だって自分の選択は間違ってなかったって思えますから。

男性が過去の恋愛を上書きが出来ないというのは分からなくもないですが。

 

ですが、よく考えたらセブと付き合う時もミアには恋人がいたので、恋愛に関しては

ルーズな考えな女性なんでしょう、きっと。説明もせずいきなり次の相手に飛び込む

のは得意みたいですし。セブと待ち合わせした映画館でもスクリーンを遮るように

立って客席のセブを探すという身勝手な行為を平気で出来る周りに気配りが出来ない

自己主張が立派に出来る女性のようですしね。今時の映画館は座席指定でしょうに。

ましてや古い映画館なら映画館の前で待ち合わせしますよね?

次に訪れたプラネタリウムでもいきなり宙に浮いてるし。そういう演出は舞台で

やって下さい。映画だと心情を表していいるのは分かるけど安っぽいだけです。

 

男性と言えば、ミアにオーディションの連絡が入り、その連絡を代わりに受けたセブが

彼女に「受けろ。8時に迎えに行くから」と翌朝8時に迎えにきて、ほんの数分過ぎた

だけで去ろうとしたのはどういうこと?道中で飲もうと思ったコーヒーすら買いに

行くなってこと?30分とか1時間待って現れなかったのなら分かるけど。

どんだけせっかちなんだよ、数分て。時間に厳しい日本人だってもう少し待つよ。

 

どこが良かったのかネットで色々な意見を読んだりしたんですけど、その中で批判の

理由の一つに「ハッピーエンドが好きではない人」ということが挙げられていたんだ

けど、バッドエンドが好みなわけではないですよ、私。ハッピーエンドで終わって

欲しいと思う映画もあります。私の個人的な感想になりますがこの映画に至っては

ミアという女性が軽すぎて夢を追いかけるのにも情熱を感じないし、男性に対しても

中途半端なのでシンデレラストーリーが自己中心的な振舞いの上で成り立っていて

感情移入が出来ないからではないかと思いました。同じような経験があれば感情移入が

出来るという意見も見ましたけど、それを言ったら健康な人が難病を患った人の物語を

観ても何も感じないということでしょうか?恋人と死別した経験がないとその悲しみが

想像出来ないということでしょうか?

 

…様々な意見があるのは当然だし、それを否定するつもりは全くないですし、

ましてや喧嘩を売るつもりもないのですが、高評価の意見があるのと同じように

低評価の私の意見を述べてみました。

気分を害された方がいらしたら申し訳ありません。

賛否両論で楽しみましょう!ということで(笑)

 


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それではまた~(^^)/

映画「三度目の殺人」感想 モヤモヤするのが好きな人向けかも

2017年に公開された福山雅治さん主演の是枝裕和監督の法廷映画です。

福山さんはイケメンの代表みたいな方ですが演技に関してはあまり上手くないなーと

いう印象でしたが久々に観た福山さんは「実に面白い」の頃と比べると活舌も演技も

良くなっていてよかったです。

ではネタバレありの感想を。 

三度目の殺人

三度目の殺人

  • 発売日: 2018/03/07
  • メディア: Prime Video
 

 まずは簡単なあらすじを。

真実は二の次で勝つことだけを優先する弁護士の重盛(福山雅治)は、同僚の摂津

吉田鋼太郎)が担当していた殺人の前科がある三隅(役所広司)の供述が二転三転

するので助けを求められ引き受けることに。彼は先日一人の食品会社社長の山中を

撲殺し、焼き殺した容疑者だった。減刑を勝ち取るために三隅と面会するがまた供述

が二転三転する。事件を調べていくうちに食品会社に勤めていた三隅が会社の社長の妻

の美津江(斉藤由貴)から事件の前に50万円を受け取っていたことから保険金詐欺を

疑われるのだが、美津江の娘の咲江(広瀬すず)から三隅のために証言をしたいと

申し出があった。彼女は実父から性的虐待を受けており、その相談を三隅にしていた

のだった…というお話.

 

まず疑問に思うのは動機。三隅は山中を殺す前にも強盗殺人を犯している。これは

強盗という動機があるけど、山中の殺害については「やった」「やってない」等

供述が二転三転していて動機が全く分からない。咲江が証言することになると「自分

が殺しました」と殺人を認めるのだが、ここで考えらえることが3つほど出てくる。

①三隅が虐待を受けている咲江のために彼女の父親を殺害した

②実は父親を殺害したのは咲江で三隅がかばった

③三隅と咲江の共犯だったが三隅が罪を被った

等が映像でも想像出来るような構成になっている。でもどれもはっきりしない。

 

重盛は「真実は誰にも分からないのだからメリットのある結果を出す。理解もする

必要はない」がモットーで自分の部下にも「容疑者の理解など無用」などと言い

放っている。しかし30年前に三隅が犯した殺人事件の裁判で裁判長を務めていたのは

彼の父親で、彼は「やつは獣のような人間で中身のない空っぽの器だ」と言っている。

それなのに最初の事件から30年後に重盛の父親に三隅から自分の娘と遊んだこと等が

綴られたハガキが送られてきているので益々分からなくなるのだが、彼が途中から

三隅に対して感情的に「本当のことを話してくれよっ!」と言ったりするので、三隅

と関わるうちに重盛も変わってきたのかもしれないけど「真実はどうでもいい」的な

モットーはどこへ行った?ブレてない?と思った。観ている方には三隅の人物像は

何となく分かるように見せておいて、というか真実も知りたいけれど、重盛のような

人物にはそこまで深追いさせない方がキャラがブレなくてよかったんじゃないかと

思った。

 

そしてタイトルの「三度目の殺人」だけど、まず三隅の一度目は強盗殺人、二度目が

この山中の殺人、三度目は自分が「自らの意志と関係なく、法で裁かれ死刑で殺される

こと」が三度目の殺人ということなんだろうと解釈した。劇中の台詞にもある「裁判官

検察官、弁護士は司法という同じ船に乗りゴールを目指しているのに肝心な真実が何か

分からないままでも裁判によって命が決まる」ということや、三隅が重盛の父に送った

ハガキにも「裁判長だけが人の命を自由に出来る」とも言っているということからも

それまでまるでロボットのように弁護士の言う通りにしていた三隅が気持ちが悪かった

のだが、「真実が不明なままでも人によって命の選別が出来る」ということを実践した

かったのかと思えたし、ロボット的に弁護士に言われるまま供述が二転三転してきた

のも何となく理解が出来たように感じた。

 

しかし、最後まで山中を殺したのが三隅なのか咲江なのかがはっきりしない。

是枝監督は明言しているそうだが、そこは触れずに観た方が感じたままでいいのでは

ないかと思います。でも真実が分からないのはやっぱりモヤモヤするーーーーー(笑)

 

 


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それではまた~(^^)/