ドラマと紅茶

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映画「22年目の告白ー私が殺人犯ですー」感想 キャストで犯人が分かる悪いパターン

2017年公開の藤原竜也さんと伊藤英明さんのW主演の映画です。

この作品は2012 に韓国映画「殺人の告白」のリメイクですが、私はこちらは

視聴しておりません。

‥観たような気もしますが覚えてないです。

少し期待をしていたので残念感がありますがネタバレありの感想です。

思いっきりネタバレしていますので未見の方はご注意を!

22年目の告白-私が殺人犯です-

22年目の告白-私が殺人犯です-

  • 発売日: 2017/09/06
  • メディア: Prime Video
 

 簡単なあらすじを。

22年前、5人の命が奪われる連続殺人事件が起こる。犯人はいずれも被害者の最も

親しい人物に犯行の一部始終を見せるという残虐なルーティンで犯行を重ねていた。

当時捜査の担当をしていた牧村(伊藤英明)は犯人の罠に嵌り、上司が犠牲となって

しまった。それから22年、時効を迎えた2017年のある日、曽根崎(藤原竜也)という

若い男性が「私が犯人です」という本の出版の記者会見を開く。22年前の犯人が自分

だと告白し日本中がまた惑わされることになるのだが…というお話。

 

このCMも衝撃的だったし、藤原竜也さんの演技も好きなので観たいと思っていたの

だけど、また「邦画あるある」のがっくり感を味わうのではないかと躊躇していたら

全くその通りでした。

序盤から「私が犯人です」って出てきた曽根崎は実は犯人ではないのではないかと

思いながら観ていたらやはりそうだった。もしかしてフーダニットではなくてホワイ

ダニットの映画だったの?だから分かりやすいキャスティングにしたの?

でも会見を開いたのも本を出した事も刑事の牧村と共謀していたのは意外だったし、

日本で殺人の時効が廃止された前日の犯行だったことから犯罪の時効の有無に関する

問題をテーマにしたのはよかったと思うんだけど。

 

連続殺人犯に殺された牧村の妹の婚約者だった曽根崎は整形をして戸籍を変え

「自分が犯人だ」と世間から注目を浴びることで真犯人を誘き出す策略は

いいんだけど、いくら協力者がいたとはいえ、曽根崎のビフォーアフター

違い過ぎる!!!ビフォーは別の俳優さんが演じているのだけど、いくらかかるか

分からないけど整形で全く別人の顔になれるなら私もなりたいわ(メンテナンス

不要なら)。

 

映画の始まりは掴みはOKだったけど、登場人物が少なすぎて割と早い段階で犯人の

目星がついてしまうのが残念。そこからは一変調で一気につまらなくなる。そして

映画「セブン」の最後のブラピとモーガン・フリーマンのやり取りの出来損ないみたい

に真犯人を追い詰めた曽根崎と牧村のやり取りで「殺すな」「殺してやる」のくだりも

見飽きた感満載(久々にセブンを観た後だったので余計にそう思えたのかもしれないです

が)。昔からキャストで犯人が分かるということはあったけれど、そこら辺をもっと

脚本を変えてキャストも増やして怪しい人物を多くするとかしないと藤原竜也くんが

いい演技をしているのにくだらない映画に成り下がってしまっている。

犯人役の仲村トオルさんもよい演技をしていらしゃいますけど、動機もイマイチ不明

というより過去のトラウマから殺人を犯しているところも何だかなーと思うところ。

元々フリーカメラマンだった彼が中東でテロ組織に仲間と共に拉致され、友人が目の前

で殺されて自分だけが生き残った、ということから彼の犯した殺人のルーティンの理由

は分かるけれど、そのトラウマが彼やテロとは何の関係もない人々を殺す動機になる

の?劇中で藤原竜也くんが協力してくれた医者にそういうことはあるのかと尋ねていた

シーンがあったのであり得るんでしょう、きっと。

私の好きなアメドラで戦地から帰還した兵士がトラウマで周りの音や人が戦地や敵を

思い出させて自分がまだ戦場にいると錯覚して殺人を犯してしまうという話はいくつも

観たことはありますが。

 

サイコパスの定義が分からないので何とも言えませんが、完全なサイコパスやソシオ

パスという感じでもなかったですし。牧村の妹の殺害時刻が時効廃止施工日の0時を

ギリギリ過ぎていたので無効になって逮捕されたけど、ただ刑法第39条が争点になり

そうな、なったのか?、収監後に拘束具をつけられていたし精神科にいるような描写

だったので適用されているようですが、収監後に真犯人も本を出版していたところ

から、果たしてそれでも39条が適用されるのかどうかが問題点でもあるのではないか

とは思いましたが最後はある人物によって制裁が与えられ絶命したようですが。

個人的には犯人には被害者と同じか、もっと酷い恐怖や苦痛を味わってから死んで頂き

たいと思うのであまり苦しまない死に方をされるのは犯人にとっても好都合なので

やめて頂きたいと思う私はどSでしょうか?

映画のオチ的にはどんでん返しどころか、いくら鈍感な私でも分かってしまう

「こんにちは犯人さん、気付かれるの早かったね」になってしまっているのが何とも

勿体ない。

 

この映画は社会派サスペンスよりになっていると思うので機会があったらアクション

サスペンス調の韓国映画の方と見比べてみたいと思いました。

私の予想では韓国映画に軍配が上がりそうですが。。。

 


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それではまた~(^^)/