ドラマと紅茶

ご覧頂きありがとうございます!映画と海外ドラマの簡単な感想と日々の出来事について少し 流行りには疎いです

映画「マザー!」感想 映画も日本で公開中止になった理由もよく分からない

2017年にアメリカで公開され、日本では未公開の映画です。

当初は2018年に日本で公開される予定だったらしいのですが、何故か中止に。

それも製作サイドのパラマウントの意向だったそうで。

アメリカでは酷評されたそうですが。

そう言われちゃうと怖いもの見たさが勝ってしまう私。

 

…なんていうのは口実で本当は長澤まさみさん主演の映画「マザー」と間違えました。

どこで間違うねん!と思われる方もいらっしゃると思いますが… はい、大バカです。

「mother!」という文字だけで選んでました。邦画の方は「!」もついてないのに…

 

それでも私の好きな映画の「π」や「レクイエム・フォー・ドリーム」「ブラック・

スワン」のダーレン・アロノフスキー監督だし、主演はジェニファー・ローレンス

ハビエル・バルデムだし…スリラーってなってるしと思って観てみました(笑)

 

ハビエルさんてフルネームを3回連続で言えない早口言葉みたいな名前だし、

おたふくソースとマヨネーズとケチャップと味噌と醤油と砂糖を全部混ぜたような

濃さで、映画「ノーカントリー」のイメージがずっと抜けなくていつ見ても怖い顔

だけど、ペネロペちゃんの旦那様なのよねー、トム・クルーズさんとは全く違う

感じだしペネロペちゃんの好みが分からないと思いながら観てました。

 

肝心の感想なんですけど、ネタバレありです。

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一応簡単なあらすじを。

詩人の夫(ハビエルさん)と若い妻(ジェニファーさん)がこんなところにぽつんと

一軒家みたいなお家に住んでいます。改装中なのか若い妻が家の修理をしています。

すると突然訪問者が現れ、民宿と間違えたと言って一旦は去ろうとするのですが夫が

「どうせなら泊っていけばいい」と謎の中年男性の訪問者を泊めることにします。

一方妻の方は「ちょっと…」と夫を咎めるのですが「一泊だけなら」という感じで

受け入れます。すると翌日その訪問者の妻(ミシェル・ファイファーさん)が訪ねて

くる。その翌日には二人の息子たちまできて…というお話。

 

ここから思いっきりネタバレをしておりますので未見で観ようと思っている方は

ご注意下さい。よろしければご視聴後にお読み頂けると嬉しいです。

 

次から次に勝手に人が来ては旦那は追い返すどころか誰に対してもウェルカムなので

はっきり言って映画全体がもうカオス状態。妻からしたら家の中を好き勝手に荒らされ

映画「ファニー・ゲーム」のあの二人みたいに不快感しかない。そんな謎の訪問者達に

対して夫は何も言わないどころか「いいじゃないか」って何を考えているのかもはや

理解不能。そんな流れで話は進むだけだし何がどうなっているのか観ているこっちも

全く訳が分からない。そしてこの夫婦、何故かそれまで夫は妻を抱いたことがなかった

ようでそのことについて言及されて妻を抱くがその1回の翌朝に妻は「妊娠した」と

悟るのも不思議。極めつけは出産間近の妻がいるのに詩人である夫のファンだと言う

人達が大勢押し寄せてくる。妻は「産まれそう、病院へ連れて行って」と懇願している

のに家の外にも夫の信者のような人がたくさんいて結局自宅で出産するも夫が自分の

信者のような人達にライブでいうところのダイブのような状態で赤ちゃんを次から次へ

と人の手に渡し、最後はハンニバルさんされちゃいます。それに怒り狂った妻が暴れて

最後は家ごと焼いてしまい、映画の冒頭のシーンに繋がって終わるのですがもう完全に

意味が分かりません。それ以上でもそれ以下でもないです。

 

不快とか理不尽だとかいうより全くもって何が言いたいのかというより、何を観ていた

のかさえ分からない始末だったので、早速調べたところ、何となく分かりましたわ。

これ、キリスト教の聖書の創世記そのもののお話だったんですね。なるほど、だから

夫とか妻、来訪者に至ってもその妻や息子と言った感じで登場人物の誰一人として名前

がついていない。

ジェニファーさん演じる妻は「母なる大地(マザーアース)」でハビエルさん演じる

夫は「神」らしい。最初の来訪は「アダム」その妻は「イヴ」、息子達は「カインと

アベル」。そしてこの監督さんは環境問題にも造詣が深いらしいので、それらを知ると

全てに合点が行きました。ファンだと言って押しかけてくるのが人類で家(地球)を

好き勝手に破壊する人類。それに怒った「母なる大地」が地球に火を放つストーリー

だと。監督も「ある特定の人に向けて作った映画だ」と仰っているのでそういうこと

なのかー、と分かりましたし、アメリカで酷評された理由も何となくですが、分かる

気もしました。

が、しかし。宗教というかキリスト教に関してはクリスマスをお祭り的なイベントと

しての馴染みしかない、または少ない日本人がこの映画を観てどう思うのかはまた違う

ような気もしますし(宗教については複雑なのでここでは一切言及はしません)、私の

ように見た後に意味を知って納得するケースの方の方が多いのではないかと思ったの

で、やはり「意味不明」とか「難解」といった映画になってしまって決してウケはしな

いんだろうと思うとパラマウント側の判断は間違ってはいなかったのかもしれません。

「特定の人に向けて」と言っている時点で少なくとも一般受けはしないでしょうし、

「特定の人」という表現も捉え方によっては別の問題も孕んできそうですし。

 

感想というよりあらすじがメインになってしまったような気もしますが中には高評価の

方もいらっしゃるののでやはり好みの問題もあるかと思うのでご興味のある方はご覧に

なってみてはいかがでしょうか?

確かに不快感は満載ですが、理解不足だったせいか映画「ファニー・ゲーム」の

方が不快感が強かったです。

鑑賞する場合は自己責任でお願い致します<(_ _)>

 


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それではまた~(^^)/