ドラマと紅茶

ご覧頂きありがとうございます!映画と海外ドラマの簡単な感想と日々の出来事について少し 流行りには疎いです

映画「ディープ・インパクト」感想 生死を分ける線引きとは?

 「アルマゲドン」を書いたのでよく比較されるこちらも書くことにしました。

1998年に公開されたミミ・レダー監督のこちらは隕石ではなく彗星が地球に

衝突するよ、さぁどうする?という映画。

実はこの手の映画は以前にも書いた「アルマゲドン」もあるし「インディペンデンス・

デイ」も似たような話ではあるので観る気はしなかったのだけれど、当時ご主人の

仕事の関係でアメリカに住んでいた友人から「この間これを映画館で観たんだけど

当たり前だけど日本語字幕がないからよく分からない部分もあって、日本で公開

されたら自分の理解で合っているか確認して欲しい」とストーリーの全文が書かれた

メールが送られてきたので「おいおい、ネタバレしてないかい?」と思いながら

確認のために観たのですが、「大丈夫、合ってたよー!」と返信しました。

はい、思いっきりネタバレ全開でした(笑)

ということで今回も有名な映画ですし、ストーリーに触れないと書けない感想なので

ネタバレありです!

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早速ですがあらすじは省き、いきなり感想から入りますが、タイトルにも書いちゃい

ましたけど、私がこの映画を観て何か釈然としなかったのがここだったんですよね。

アメリカの人口が約3億2千万超に対して国が建設していたシェルターというか地下

都市のような避難所の収容人数が約100万人ってもう宝くじに当たるのと同じ確率

くらいの人しか生き延びることが出来ないって、とりあえずその時の要人や有識者

簡単に言えばお偉いさんにはその避難所に入れる特権が与えられて、他は50歳以下で

抽選みたいになるんだけど、これ高齢化している日本に当てはめたらほぼ「諦めて

下さい」状態ですよね?いや、それでも先の長い若い人から避難所へとういうのなら

私は素直に譲ります。でもよく耳にする「上級国民」だとか「忖度」が当たり前の

ようにある現代の日本(日本の人口は約1億2千万超ですが)で100万人のキャパのうち、

そういったお上の事情で犠牲になる若者が増えるのだとしたら、そんな避難所が

本当に必要?と思ってしまいます。

 

人類の危機の事情は異なりますが、世紀末的な世界のTWDのような世界を観ていても

例えばそれが50人や100人といった比較的小規模なコミュニティーでさえ、秩序と

倫理は必要だと思いますし、個々を纏める人も当然必要です。なので、経験や見識と

いった観点からも全員が若ければいいとも思ってはおりませんが、高齢の有識者

必要最低限で、彼らのアドバイスを元にあとは若い人たちで新しい社会を作っていけば

いいと思う私は間違っているのでしょうか?

かと言って、世の中にには様々な人がいるので無作為に誰でもいいかというと一概には

そう思えないケースもありますので難しいのですが、この映画では避難所に入れる

権利を得た50歳以上の人たちはどうやって選ばれたのか、そこに「忖度」はないのか、

こんな非常時に議論する時間なんてないとは思うけれど、タイタニックでもあった

、一部の特権階級の人たちがお金や地位に物言わせてということがないのかが

非常に気になります。建設途中だったとしても避難所を作っていたということは人類の

危機に備えてはいたということなので、そういった事からもある程度基準が出来ていたの

だとしたら、その最終的な生死を分ける基準がどうなっているのかがとても気になり

ます。きっと誰もが賛同できる条件ではないとは思いますがそれでも理由を知った時に

「そうか、そうだよね」と思う条件であって欲しいと願う私です。

 

恐らく、私が勝手に気になっている上記のようなことをストーリーのメインにしたら

映画としては面白くないと思います。クリントイーストウッド監督のような問題提起

の映画でもないですし。人類滅亡の危機のお話ですしね。ただ人類滅亡ではないですが

人の命を選ぶという点で映画「わたしを離さないで」や「私の中のあなた」にも通じる

倫理観の在り方について考えるきっかけにはなるのではないかと思いました。

 

最初は友人の英語力を確認するような話だったのに、何だか難しい話にしてしまった

ので、私の頭の回転も限界に達しそうなので(達しました)この辺にします(笑)

というか、この映画も宇宙飛行士さんの犠牲によって地球の滅亡が避けられたので

避難所に行かなくても高台に登ってたらよかったじゃん?と言いたかっただけ

なんですけどね(笑)

それと、ニュースアンカーだったジェニー(ティア・レオーニ、顔が本当に好みだわ)

が同僚(ERで医師のウィーバー先生を演じてらしたローラ・イネス)に避難権を譲って

仲違いしていたお父さんと共に最後を迎えるところにまた涙していました…

そしてイライジャ・ウッドを見ると小池徹平くんを思い出します。

 

それではまた~(^^)/