2020年9月に公開されたクリストファー・ノーラン監督の映画です。
初めに言っておきますが、このブログでは考察は一切しておりません。
この映画の「何故」や「解説」を知りたい方は他のブログをご覧くださいませ。
正直、私は科学や数学は大の苦手というかさっぱり分かりませんので手を出しては、
というか感想も述べられるほど理解がないと思うので悩みましたが、観たばかりだし
分からないなりの「感想」くらい言わせてよ、と思ったので書きます。
クリストファー・ノーラン監督と言えば、映画「ダーク・ナイト」や「プレステージ」
は好きだし、「インターステラー」も天文学や科学が苦手な私でも何となく分かった
し好きです。インターステラーは父と娘の話だからかもしれないけど。
メメントは映画館で鑑賞して分かったような分からないような、でもDVDで観たら
「あー、なるほど」みたいな映画でしたけど、「インセプション」は3回くらい観て
ますが分かりません。インセプションは何故か集中力が途中で切れます。多分これが
好きじゃないってことなのかも。
「テネット」は監督も科学について少しは知っていた方が楽しめるというようなことを
仰っているみたいなので、少し勉強した方がいいのかなと思ったけど、ストーリーが
分からないので何をどこからお勉強すればよいのか分からないのでとりあえず観て
みましたがやはり物理とか熱力学とかその辺をお勉強した方がいいのかーとは
分かりましたが、様々な考察を読んだり、Youtubeの解説動画なんかも漁って見たり
しましたけど、結局よく分からないので感想を書く上で自分でも気付かないで
ネタバレしている恐れがあるのでネタバレありということにしておきます。
あらすじは省きます。何かもう色々と複雑なので(笑)
とりあえず、初見の感想です。この映画、何度も観ないと分からないと言われて
いますが、確かにそう思います。だけど、それってエンターテインメントとして
どうなの?と思います。映画が純粋に面白くて何度も観たくなるのは作品がよいから
だと思うんだけど、分からないから答え合わせのために何度も観る、または商業的な
意味も含めて考察させるために観させるような作品て、そういうことが好きな人には
よいかもしれませんが総体的には結局監督の自己満足映画でしかないように思えます。
映画を観た後にあーだこーだ話したりするのは私自身も好きだしそれが醍醐味でも
あったりしますが、あまりにも難解で複雑だと尚更監督自己満映画としか思えません。
ましてやこの映画に関しては監督も「多少の科学の知識があった方が楽しめる」って
言っちゃってますからね、苦手な人は何回観ても置いてけぼり感しかないですし
(私)。科学についての理解度に個人差があるのは置いといて、この映画について
理解しておいた方がよいことを知って観た方が楽しめる=2回目の方が楽しめる
という理系の方の意見が多いのですが、ただ理系ではなくても大まかなストーリー
とか、ある装置によって時間が逆行するとか、順行組と逆行組がある時点を境に挟み
撃ちするとか最後のシーンの意味くらいは分かりましたけど、そういうことじゃ
なくて~時間の逆行組と順行組が~と上から目線で言われるのは好きではないです。
初見で分からなかった事を調べて一応何となく分かったわーと思ったからと
言って2回観ようかとは私は思えません。何故ならまた新たな矛盾や疑問が湧いて
くるのが目に見えるし、監督も「重箱の隅をつつくような矛盾は気にするな」とも
仰っているので自分が疑問に思った矛盾が重箱の隅をつついた疑問なのかどうかさえ
分からない私には「何故」のループに陥るストレスしかないというのが分かるから
です。あー、もうこの「自分がこうなるのが分かる」って言っていることがこの映画
の世界観の「決定論」と同じ気がしてきた。なので仮に人間には理系と文系のどちらか
の二分しかないとしたら私は文系よりだと思うのですが、そんな私ですら上述したよう
にこの映画は科学のお話と思いながらも結果ありきの世界観だと文系なりに科学を
表現していると思うと理系と文系と分けて考えても最終的に科学についての話で一つに
戻るんじゃん!という仮定の世界でも矛盾に陥って、元々は量子力学の思考実験だった
「シュレーディンガーの猫」も思考実験って哲学なの?科学なの?ていうか「思考」と
「実験」って両方じゃん!てことはそもそも二分化とか意味ないんでないの?と思って
しまうのでタイトルに書いた通りの感想になります。
逆を言えば、物理学の話でもあるけど、ビルの爆破が順行時間と逆行時間で行われる
のでいつ建設されたの?ビルの存在時間は数分?等々を考えると映画全体が「親殺し
のパラドックス」を描いている哲学的な映画にも思えてきます。
というか、この映画において時間が順行している人物(主人公)からすると「無知が
最大の武器」ということらしいのですが、決定論である限り、未来人がそれまでに
何が起こってきたか分かっていて、その結果を過去の人物に教えている時点で未来人
とコンタクトを取っている側(セイター)が圧倒的に有利で、数時間後に何が起こるか
分かっていない無知が武器の人物にとっては時間を逆行したところで過去改変は
出来ないので未来人が知っている結果にしかならないと考えるとこの戦いすら意味が
あるのかどうかさえ私には分からなくなってしまいました。主人公の相棒的存在の
未来人であろう「ニール」も「what happened,happened」=起こったことは変わら
ない(仕方がない)って言ってますし。どちらにしろ「よく分からない映画」だと
いうことが分かりました。ノーラン監督が嫌いになりそう。。
しかもこの映画のキャッチコピーが「考えるな、感じろ」らしいんですけど、、、
あのー、ブルース・リーですか?「Don't think, Feel.」ですか?…主人公も科学者から
逆行銃について説明をされてる時に「直感か」で納得してましたしね。
科学の知識があった方が楽しめると言いながら直感でいいんですか?ノーラン監督。
科学の知識がないと直感すら感じないということなのでしょうか?考えれば考える
ほど分からなくなるのでとりあえずキャッチコピーの通り考えるのやめます。
よくある点から点に飛ぶタイムトラベルではなく、時間を逆行させるという手法は
斬新でしたが、先送りと巻き戻しで考えると分かりやすいのかもと思ったのですが
この映画では時間は巻き戻せても肉体は若返りしないのでちょっと違うし、巻き戻し
の発想はメメントの方が当てはまりますよね。。
初見での私の謎は順行人物のキャットが逆行銃で撃たれた後の治療法です。そういう
意味も込めてやはりもう一回観ようと思います。2回観て分からなかったら諦めます。
ところでこの映画の主人公「名もなき男」を演じているのがデンゼル・ワシントンさん
の息子さんだったとは。ラストネームがワシントンとなっていたのでもしかしたら?と
思っていましたが、やはりそうだったんですね。それと相棒らしき人物で一応未来人に
なるのかな?の「ニール」をロバート・パティンソンさんが演じていましたけど、何か
で観たことあると思ったらあのヴァンパイアのティーンエイジャーラブストーリー映画
「トワイライト」シリーズの主役ヴァンパイア君だったんですねー、地味に好きです。
キャット役の女性の俳優さんもデカいなーと思っていたら191㎝て、ヒール履いたら
2m超えますよ、羨ましい。
それではまた~(^^)/