ドラマと紅茶

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映画「オール・アバウト・マイ・マザー」感想 どこで涙するの?おすぎさん教えて

1999年に公開されたスペイン映画、日本では2000年に公開され、

アカデミー賞外国語映画賞を受賞した作品。

 

この映画のタイトルは耳にしていましたし、公開された当時、映画評論家だった

おすぎさんが「100年分の涙を流した」と言って話題になったらしく、「おすぎが

選ぶ観ておきたい名作10選」に挙げられてますのでタイトルだけでも知っていたのは

このせいかも。

当時のおすぎさんは映画についての一言で500万円のギャラが発生したとか何とか

と噂もあって、金額は噂に過ぎないとしてもそれくらい映画評論家として影響力が

ありましたしね。

 

この映画に若き日のペネロペ・クルスさんが出ております。

やっぱりため息が出るほど美しい。以前に何かのインタビューで美しさの秘訣は

と尋ねられて「一日14時間寝る」と答えていたと聞いたことがありました。

映画等の撮影があったらそんなに睡眠時間は取れないと思うのですが、私も

半日爆睡して終わることが時々あって、目が覚めて時計を見て青ざめて「今日一日

何も出来なかった…どうしよ」と罪悪感にかられては「美容のためだからよし!」と

思うことにしているけど全然美しくならない…そろそろこの言い訳は無理かも。

この映画のあとに「オープン・ユア・アイズ」に出演されてトム・クルーズさんに

惚れられて「バニラ・スカイ」のリメイクの流れなんですよね、確か。

ニコール・キッドマンも個人的に私の美しい女性トップ10入りしている俳優さん

ですけど、トム・クルーズさんて美人が好きなのね。

トム・クルーズさんの好みと対照的なのがニコラス・ケイジさんな気がする。。

 

スペイン映画と言えば、先ほどの「オープン・ユア・アイズ」と「REC」が

代表的だと思いますが(それしか観てないけど)、割と面白い映画が多い印象です。

…面白いから話題になって観ただけとも言えますが。

 ネタバレなしの感想です。

この映画もタイトルで観ず嫌いしていました。だって直訳すると「母のすべて」だから

また「お母さん頑張る!母は強し!」的な、母親だったら誰しも味わうような出来事の

ストーリーなんでしょー?どうせ、と思い込んでいたので観ようとも思わなかった

のですが、あ、ペネロペちゃん(勝手に”ちゃん”付け)が出てるのかと知って観て

みました(単純)。

 

後で知ったのですが、このタイトルって「イヴの総て」という1950年のアカデミー賞

受賞作品のオマージュというか「ALL About Eve」を文字ったタイトルだったんですね。

ちゃんと調べておけばよかった。評価の高い「イヴの総て」の方もいつになるか分から

ないけどいつかしっかり観たい。

 

肝心なストーリーはやはり「マヌエラというお母さん」が主人公なんですけど、この

シングルマザーのマヌエラ、序盤で最愛の息子を亡くしてしまい、妊娠を告げずに

別れた息子の父親に息子が亡くなったことを告げるための旅に出るお話なのですが、

ただ息子を亡くした悲しい母の話だけではなかった。

 

今でいうトランスジェンダー、昔でいうオカマも出てくるし、いわゆる全てのLGBT

方が登場しますが、登場人物の全てが「ストレートな女性」と「心は女性」の女性しか

出てこないお話なので、そういう部分もあっておすぎさんの評価が高い理由の一つなの

かなと思いました。確かに色んな母親のお話ではあるけれど通常ではあまり経験しない

ような出来事の母親達のお話だったので意表を突かれました。

マヌエラの友人のオカマを演じていた俳優さんが女性だったことも驚きでした。

女装した男性にしか見えなかったです。

女性の俳優さんが男性が女装しているようにしか見えない演技をするって一周回って

凄いなと思いましたよ。

 

この映画、割と淡々と進むし余分な台詞や演出もない感じがしましたが一つ一つの

出来事は「え…マジか」と思うようなことばかりなのに、主人公のマヌエラも飄々と

した受け止め方をしているように見えるし、登場人物の全員が空気を読んで余計な

事を言わない人達ばかりなので女性にありがちな余分な揉め事がないので私としては

こういう人たちだと一緒にいても気が楽で疲れなくて友人になりたいと思いましたし

息子を亡くしたマヌエラの悲しみもしっかり表現されているし、かと言って暗いわけ

でも私の嫌いなお涙頂戴でもなくしっかり前向きに生きている人達なのも好感が持て

ますが、言葉にしたら壮絶な経験をしているのに「すげービックリした!」という感じ

でもなく「ああ、そうなんだー」程度のような感じになってしまうので好みが分かれ

そうな映画だなと思いました。

というか、この映画のどこで100年分の涙を流すの??

私の感性がおかしいの?何か欠落してるの?分かる方優しく教えて下さい。

 

それと余談になりますがフランス映画を観てても思うのですが、衣装が華やか

です。日本だとコートといえば黒や紺やベージュ等の地味な色が定番ですが、

特に赤いコートを見ると素敵だなー、欲しいわーと見る度に思います。

バルセロナマドリード等の地名も出てくるので響だけでもカッコいいと思って

しまう私。スペイン旅行したい。

 

様々な展開が繰り広げられて、息子を亡くすマヌエラも辛い話だと思いますが

個人的には特にペネロペちゃんの身に起こることがキツいなーと感じましたが

私個人としてはおすぎさんほど高評価ではないし、100年分どころか一滴の涙も

出ませんでしたけれど全くつまらないわけでもなく嫌いでもないといったところ

です。でも外国語映画賞を受賞しているので観ても損はしないかもしれません。

キャッチコピーにも「すべての女性に捧げる」とあるので女性受けの方が強そう

なイメージなので男性がこの映画を観るとどう感じるのか意見を聞いてみたいです。

 


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それではまた~(^^)/