ドラマと紅茶

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映画「パーフェクトブルー」感想 どこが面白いのかさっぱり分からない

1997年の日本のアニメ映画。

随分前の作品だけれど高評価なので観てみました。

 随分前と言っても90年代後半の作品の割には古臭い印象で、まるで昭和の

アニメ映画を観ているような感じでした。

97年のアニメ映画と言えば、旧劇場版エヴァンゲリオンジブリではもののけ姫

公開されていて、そちらは現在観てもそこまで古臭さは全く感じないのだけど

この映画は昭和臭満載だった。この違いは何だろう?低予算だったから?

 

因みに、原作の小説ではタイトルが「パーフェクトブルー 完全変態」となって

いるそうで、ポルノ映画のことを英語では「Blue Film」と呼ぶこともあり、本来

青という意味のBlueには「ひわいな」「わいせつな」「きわどい」という意味もある

そうなので原作はパーフェクトブルーを直訳したのでしょう。

確かにアニメにしては割と性的な描写が過激な感じもありますが、古臭い絵のせいか

そんなにエロさは感じませんでした。

私には面白さの微塵もなかったのでネタバレありどころか全開で感想書きます。

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 まずは簡単なあらすじを。

 主人公の美麻はアイドルグループを卒業し、女優へと転身をするが、女優としての

最初の仕事は「私は誰?」という台詞一言のみ。そしてレイプシーンを演じた美麻は

ヌード写真を出したりと、アイドル時代の自分とはかけ離れたイメージになっていく。

自分のアイドル時代のイメージと現実のギャップに苦しみ、幻覚を見るようになる。

それと同時に彼女の周りでは殺人事件が起こり始める…というお話。

 

しつこいようだが、97年の映画にしては古臭すぎる絵で昭和中期の映画かと思う程。

美麻が所属していたアイドルグループも昔のキャンディーズをモデルにしたような

感じで何だかよく知らない賞も受賞してるらしいのでアニメ映画では良い作品なのかも

しれない。ネット上の評判も良くて、度肝を抜かれる、とかトラウマ級とか怖いとか

気味が悪いという意見が多かったんだけど怖いどころか度肝も抜かれないしトラウマ

にもならないのでどこが怖くて不気味なのか私には全く分からない。確かに美麻が

ドラマの撮影でレイプされているのか、実際に殺人を犯したのか等ダークな場面は

まるで美麻が夢でも見たかのように残酷な出来事が起こると彼女が目覚めるという

シーンが何度もあるし、この映画のキーワード的な「私は誰?」という台詞も随所に

出てくるので美麻の現実と虚構が入り混じって描かれている部分は面白いとは思う

けど、それ以外は何も感じない。

ましてや殺人事件においては美麻の精神的ダメージによる犯行か別の犯人がいるか

どちらかになるのが早々に予想がつき、それを裏切ってくれる展開を期待していた

けど見事に裏切られなかったので犯人すら序盤から読めてしまったので全く楽しめ

なかった。しかも一緒に観ていた夫が冒頭で「この映画、観たことある。犯人思い

出した」なんて言うもんだから私の中でも全てが分かってしまった。普段は無口な

くせに余計なことを言うから嫌がらせとしか思えなかったわ。

 

好きではないけれど「名探偵コナン」や「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」等の

映画やジブリも実は苦手なんだけど、そっちの方が数倍も面白いと思うし、それらは

いつ観ても絵も古臭く感じない。全国の子供たちが観ているアニメのドラえもん

方がトラウマになりそうな話がいくつもあるし、小さな子供が一度は通るアニメの

アンパンマン」だって私からするとお腹を空かせた相手に自分の顔を食べさせると

いう何ともハンニバルさん的な行動の方がもはやトラウマなんだけど。なのでまた

書くけどこの映画が高評価なのがさっぱり理解出来ないのでこの映画の解説ブログ

等色々読んでみたけれど「虚構と現実の倒錯が上手く表現されている」という説明

ばかりで、そんなことは観ていれば分かるし、まるで良さが全く分からない。

 

以下犯人もネタバレしていますのでこれ以上知りたくないという方はご注意を!

 

しかも犯人は美麻の目にはアイドル時代の自分として映って見えていた虚構が実は

美麻とは似ても似つかない美人でもない元アイドルだった太った中年らしき女性の

マネージャーだったのだが、どうしたらそんな女性がアイドル時代の自分に見えるの

か謎過ぎる。女優業に転身して一時的に病んでいたせいからかもしれないけど、それ

だったらただの幻覚の方がまだ理解出来る。

おまけに最後に自分を殺そうとしたマネージャーも助けるし。結果的に美麻は女優と

して成功し、マネージャーだった彼女は精神病院に入院していて未だ虚構と現実の

区別がつかないままのようだけど、そんな人生なら死んでいた方がマシだったんじゃ

ないかとさえ思ってしまうエンディングだった。

 

一つだけ感じたのは、この映画にもストーカーは出てくるのだけどいつの時代も

ストーカーって怖いのね。アイドルも大変だわーと思ったこと。

それだけの映画でした。

と散々文句を言いながらこの監督作品の「パプリカ」を懲りずに観てみようと

思っています(笑)

 


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それではまた~(^^)/