ドラマと紅茶

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海外ドラマ「名探偵ポワロ 」(デビッド・スーシェ版)感想 ストーリー以外の魅力に取り付かれた稀な作品

彼女の名前を知らない人はいないと言っても過言ではないサスペンスの女王と言われる、
アガサ・クリスティ。私が初めて読んだアガサ・クリスティ作品は、これまた有名な
そして誰もいなくなった」何度も映像化されている人気の高い作品だが、この作品を
読み終えた時「このトリック、、、ズルい!!こんなやり方汚い!!もう二度と彼女の
作品は読まない!」と怒りしか湧かなくてそれ以来すっかり読まず嫌いが定着してしまった。
今考えると、そういう感想を持たせるのもアガサの思惑でまんまと釣られたのではないか、
と思うようになった。少しは成長したかな、私(笑)

ということで今回は1989年から2013年にかけてイギリスで放送されたイギリスドラマで原作の
ポワロ像に一番近いと言われたデビッド・スーシェ演じる名探偵ポワロシリーズについて。
この名探偵ポワロシリーズは日本ではNHKで放送されご存知の方も多いと思いますが、
何よりストーリーではなくポワロを筆頭に彼を取り巻くレギュラー陣が魅力的なのとファッションや
調度品等のインテリアに関して知識は全くないが興味を持ったのでストーリーや声優さん等に
ついては殆ど省かせて頂くのでご理解下さいませ。

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そうは言ってもドラマの概要を少し。
1話完結、シリーズ初期は1時間の短編でしたが、中期以降は2時間の長編ドラマになっています。
ベルギー人だがイギリスに移住し探偵業を営んでいる。
アシスタント?ポワロさんを手伝う良き友人?の元兵士で大尉だったヘイスティングス
事務的なアシスタントに前髪が個性的なヘアスタイルのミス・レモン。ロンドン警視庁
ジャップ警部から捜査の協力依頼もされる。
劇中でこの3人が「ポワロさん」と呼ぶのでいつしか私もポワロさんと言うようになってしまった。
それにしてもいつもスーツ姿のポワロさん、寝る時以外ずっとスーツで疲れないんだろうか?
「ノン!あなたは何もわかってらっしゃらないのですねぇ。紳士たるものスーツを着こなすのが
マナーですよ!」とか言われそうw

先ずこのドラマに惹かれた理由ですが、
アガサが執筆活動をしていたのが1900年代の初頭頃から1970年代の中期頃らしく、名探偵ポワロの年代設定がドラマにおいては1935~36年なのだが、最初にこのドラマを観た時、ポワロさんの住居の家具がレトロ感を感じさせないデザインで現代版にリメイクされたドラマと思ってしまったほどお洒落に感じたこと(私が家具や調度品に無知なので詳しい方は最初から分かると思いますが)。因みにドラマ内で見る自動車がものすごいクラシックカーだったので時代設定を再確認した。
登場するご婦人たちの衣装には今現在でも通用するようなお洒落なファッションが多いこと(歴史は繰り返すとは言いますが、昨今流行りのファッションも60~80年代に流行ったような割とレトロな感じなので)。
イギリス料理は美味しくないと聞くがティータイムに使われているカップ&ソーサー等の食器も素敵だし、ベルギー人のポワロさんが食すベルギー産のチョコレートが美味しそうに見えて仕方がないこと。いつも飲んでいる安っい紅茶やコーヒー、カップを変えたら少しは美味しくなるんじゃないかと思ったり。。奮発してちょっと高級なものを買ったところで割ってしまうのが怖くて使えないままで劣化していくのがオチだけど(笑)
観始めたのがドラマの中期頃からで重い話しも多くなっていたが、初期を観たらわりとコミカルでお茶目なポワロさんが可愛かったから。素敵なティーカップ(コーヒーカップでもいい)が欲しい今日この頃です。
とまぁざっと思い浮かんだことをとりあえず並べてみた。

ここからはドラマに関する感想になるがネタバレはほぼないので知りたくない方はご安心を。
未だに内容は覚えていてもタイトルが覚えられないが、ポワロさん含むアガサ・クリスティーのドラマのエピソードのタイトルは童謡のマザーグースから引用されているものが多くマザーグースに馴染みのない私は調べること必須だったがインパクトのあるタイトル以外はやはりすぐ忘れる。

全シーズン視聴したが、中期から徐々に内容が重くなってきてコミカルなポワロさんはほぼ見られなくなる。全シーズンを観て、何度も映画化されているかの有名な「オリエント急行殺人事件」がポワロさんシリーズとドラマで初めて知った。
というのも前述したがアガサ作品を敬遠していたのと、そもそもリアリティのないトリックの推理小説が好きではない。緻密に計算された殺人なんて滅多にないだろうし、アガサ・クリスティー作品の殺人事件の動機は時代背景が大きく関係していると思うが殆どが財産の相続目当てか愛憎によるものなのでトリックは違えど動機がマンネリ化して犯人が割とすぐに検討がついてしまうことが多いからだ。恥ずかしながらポワロさんを好きになるまで観ようとも思わなかったのだ。オリエント急行はかなり後期の作品なので正直言ってドラマ全体が重くてある意味終盤に向けてのポワロさんのキャラの転換期になっているのではないかと思う。ポワロさんの正義感に対する葛藤が描かれていて表情が険しく少し怖い。だがストーリーは見事に私の予想を裏切ってくれたのでポワロさんの中で一番好きな作品になった。因みにジョニーデップが出ている映画バージョンよりこちらのポワロさんの方が個人的には断然おススメ。ジョニーデップは大好きな俳優さんなんだけど。
ファイナルシーズンの最終回はより重くなっていて、ポワロさんファンも観るのに躊躇する方が割と多いという意見を目にするがまだ観てない方はポワロさんの最後を是非見届けて欲しいです。

あ、日本で買える美味しいベルギー産のおススメのチョコレートがあったら教えてください♪

それではまた~(^^)/