ドラマと紅茶

ご覧頂きありがとうございます!映画と海外ドラマの簡単な感想と日々の出来事について少し 流行りには疎いです

映画「キンキーブーツ」感想 舞台で観たかった

2005年でイギリス、2006年に日本で公開された映画。

2013年にブロードウェイで上演され人気を博した作品。

レビュー等を見ると総じて評価の高い映画ですが私の感想ではミュージカルが

好きな方とそうでない方とで好き嫌いが分かれそうな作品だと思いました。

 

日本では三浦春馬さんでミュージカル化され話題になりましたが、当時はそんなに

気にもしていなかったのですが、映画を観たらこれはミュージカル向けな感じが

して是非とも舞台で観たいと思いました。

有名だしネタバレありでも差支えがないと思ったのでネタバレありの感想です。

キンキーブーツ [Blu-ray]

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 簡単なあらすじです。実話ベースらしいです。

イギリスの片田舎にある紳士靴メーカー「プライス社」の跡取りのチャーリーは

プレッシャーに耐え兼ねロンドンに移り住もうとしていた矢先、父親の訃報が届き

プライス社を継ぐことになるが、会社は火の車で倒産寸前だった。ある日、酔っ払いに

絡まれていたドラァグ・クイーンのローラ(本名サイモン)を助けようとしたら逆に

殴られローラに助けられる。そこでドラァグ・クイーン達は女性用のブーツを着用

しているが、男性の体重に耐え切れずすぐに壊れてしまうことにチャーリーは興味を

持つ。そこで倒産寸前の会社で人員整理をしている中で一人の女性社員のローレンから

「ニッチな市場を開拓しろ」とアドバイスを受けローラのために「女物の紳士靴」の

作成に着手するがドラァグ・クイーンのローラの存在を快く思わない社員もいて…

というお話。

 

靴が好きな女性って多いと思います。そいういう私も大好きなので靴のコレクションで

有名だったイメルダ婦人の気持ちが分かります。なのでこの映画に出てくる女性用の

靴の色鮮やかさだったり形だったりデザインだったりそれだけでも見てて飽きない。

特にブーツの生地のデザインやヒールの形だったりがたまらなく好みでした。しかも

デザインも良くて自分の脚の形にピッタリで高さもあって履きやすいハイヒールなんて

簡単には出会えない。デザインだけで衝動買いした靴も履き心地が悪いと履かなくなる

ので今ではどんどん断捨離しているけど、気に入った靴は履き潰す度に可能な限り

お直しをして今でも大切に履いていたりする。映画の中でも描かれているが現在では

安くてすぐ壊れる仕様にして買い替えで消費させるというやり方が主流になっていたり

するがチャーリーの靴のように「一生ものの靴」が売りの靴と巡り合いたいと思う

昨今。スタンダードなデザインなら流行に関係なく履けるので安かろう悪かろうの

方がコスパ悪いと思うし、多分。高ければいいというものでもないけれど。

 

靴って私にとっては奥が深くて、デザインは勿論なんだけど、履き心地だったり、

見た目はそんなに素敵ではないと思ってもいざ試着してみたら物凄く脚が綺麗に見え

たり、姿勢が良くなったり洋服がイマイチだと思っても靴を変えるだけでも一気に

お洒落になったりする。そういえば昔父が「服は安物でも靴だけは良いものを履け」

と言っていた意味が特に社会に出てからはよく分かるようになった。色んな意味で

「足元を見られる」ってそういうことなんだなと。

 

最終的には「危険でセクシーな女物の紳士靴」=キンキーブーツを作り上げたが

途中でローラと仲違いをしてしまったチャーリーはミラノで行われる見本市でモデル

が不在のため自分でキンキーブーツを履いてステージに立つのだが、上手くいかず

転んだところにローラ達が現れて見事にステージを成功させるんだけど、このシーン

だけでなくローラの歌やダンスは劇中で披露されるんだけど、もうその歌やダンスに

うっとりする♡

 

引退してしまった安室奈美恵さんを見る度に、よくあんなヒールの高いブーツを履いて

キレッキレのダンスを歌いながら踊れるなーと物凄く感心したが、この映画のローラも

そうだ。ましてやローラ役の男性の俳優さん(この俳優さんはトランスジェンダーかは

存じ上げませんが)も日本でミュージカルを演じた三浦春馬さんも普段からヒールを

履く女性よりも動きや歩き方を含め大変な苦労をしたのではないかと思うとこの劇に

おける人並みならぬ情熱を感じてならない。なので是非生の歌とダンスで観てみたい

と強く思うようになった。映画よりも舞台映えする作品に違いないと勝手に思った。

今となっては三浦春馬さんで観られないのはとても残念で悲しいですが。

 

このお話のメインが靴会社のオーナーとドラァグ・クイーンなのでトランスジェンダー

のお話も絡めたヒューマンドラマもしっかりありますが、個人的にはそちらのお話は

「個性が大事」とか「ありのままの自分で」等のよくあるというか私にはそこまで

印象深いものではなかったし、トランスジェンダーについてはまた別の記事で書きたい

と思っていますので、元々ライブに行くことが好きな私は生の歌とダンスを堪能して

みたいと思わせる映画だと思いました。

 

因みに余談ですがこの映画でチャーリーを演じている俳優のジョエル・エドガートン

さんですが映画「ザ・ギフト」の不気味な主役、脚本、監督をされていた俳優さん

だったとは全く気付かなかったです!サスペンスホラーの「ザ・ギフト」も割と

高評価みたいですが、私はそんなに不気味さも怖さも感じませんでした。最後の

オチはよかったと思いましたけど、そこまでかなー?という感想でした。

 

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それではまた~(^^)/